フィッシング対策協議会が公表した「フィッシングレポート2025」によると、2024年に報告されたフィッシング件数は171万8036件にのぼり、前年比で1.44倍と統計開始以来の過去最多を記録しました。12月単月でも23万件を超えるなど、年間を通じて高い水準で推移しています。
報告されたフィッシング詐欺の多くは、ECサイト、宅配業者、クレジットカード会社など、日常的に利用されるサービスを装ったもので、偽装に使われたブランド数が177社にのぼるなど、被害は多岐にわたっています。利用者が普段使っているサービスに酷似しているため、偽サイトと気づかずに情報を入力してしまうケースが多発しており、より一層の注意が求められます。
こうした被害を防ぐためには、身に覚えのない送信元や不自然な文面のメールには注意し、記載されたリンクは開かず、公式アプリや信頼できるブックマークからアクセスする習慣をつけましょう。組織としても、従業員へのセキュリティ教育、メール設定の見直し、技術的な防御策などを組み合わせ、多層的な対策を講じることが求められます。
【引用】